朔太郎さんと純金の亀

「朔太郎さんと純金の亀」
2017年7月24日・サイト初出

林あり、
沼あり、
蒼天あり、
ひとの手にはおもみを感じ
しずかに純金の亀ねむる、
この光る、
寂しき自然のいたみにたへ、
ひとの心霊(こころ)にまさぐりしづむ、
亀は蒼天の深みにしづむ。

――「亀」(萩原朔太郎「月に吠える」より)

私自身、近代日本文学にハマったきっかけは
学生時代に読んだ「月に吠える」ですが
病める美しさに満ちた、同詩集のなかでは
自然の静謐さを感じる、特に好きな詩のひとつです。

個人的に「G線上のアリア」(バッハ)とか
「The memory of trees」(Enya)をBGMにしたくなります。

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